グロー燃料の種類
<グロー燃料の種類と傾向>
1. メタノール2. ニトロメタン
3. オイル
■最近では燃料メーカーやキットメーカー等から、多種多様なグロー燃料が発売されておりますが、ユーザーにとっては一体何を基準に選んで良いのか迷ってしまうほど多くの商品が氾濫しています。しかし、グロー燃料の成分はどの商品も基本的には、主燃料のメタノール、燃焼を促進させるニトロメタン及び摩擦を低減するオイルの3成分から構成されており、各商品の特性(飛行または走行性能)の相違は、オイルの種類,オイル量、ニトロメタン量の違いなどでほぼ決定します。
<成分と特性変化の要素>
1. オイルの種類
2. オイルの量
3. ニトロメタンの量
<NITRO-Xグロー燃料の分類>
1. 空物
2. 陸物
ジャンル別に分類すると、空物(飛行機及びヘリコプター用)、陸物(自動車用)があり、それぞれがオイル量の違い、ニトロメタン量の違い等で商品化がラインナップされています。
<グロー燃料の種類とオイルの傾向>
<空物の種類>1. 飛行機用燃料
2. ヘリ用燃料
3. 飛行機・ヘリ兼用燃料
■空物の飛行機とヘリコプターの燃料は、一般の使用では兼用で使われることもありますが、よりレベルの高い飛行性能を追求すると、そのエンジンの使用される条件に適合した「飛行機専用燃料」と「ヘリコプター専用燃料」に分かれ、それぞれの商品が開発されています。
■潤滑油の種類としては、主として合成油(PPG)が使用されており、飛行機用燃料のオイルは、粘度が中程度で、量が18~25%程度。ヘリコプター用燃料のオイルは、飛行機と同じかやや粘度の低いオイルを使用して、やや量が多めの18~30%程度の量が入っている様です。
<陸物の種類>
1. レーシングカー用燃料
2. バギーカー用燃料
3. ツーリングカー用燃料
■潤滑油の種類は合成油とひまし油が使用され、それぞれ単独または組み合わせて処方されており、空物よりも比較的粘度の高いオイルが使用されています。オイル量は11~14%程度です。
グロー燃料の種類とニトロメタン量の傾向
■古くからニトロメタンの含有量は、商品説明で唯一明記されており、ユーザーが同じ用途の商品群の中から目的の燃料を選ぶ際の目安になっています。ニトロメタンは、主燃料であるメタノールの燃焼を促進させる働きをする「燃焼促進剤」で、これを多く含む燃料ほど爆発力が強くなり、エンジン出力が大きくなります。同時にニトロメタンは原料価格が非常に高価なため、ニトロメタンの含有量が多い燃料ほど市販価格が高くなります。そのため、市販燃料のニトロメタン量の設定は、エンジン出力と経済性の両面から決められているようです。
【NITRO-Xのニトロメタン量】
飛行機/ヘリ用 | 15~20% |
---|---|
自動車用 | 16~30% |
■一般的にユーザーが燃料を選ぶ際、ニトロメタン量を決める基準は、初心者やベテランが経済的にラジコンを楽しむ場合には、比較的ニトロメタン量が少ない経済的な燃料を選択し、競技者がレースやコンテストへ出場する場合には、ニトロメタン量が比較的多いパワーのある燃料を選択することが多いようです。
■ここまでグロー燃料の燃焼の仕方、燃料の化学的・物理的な意味合い、燃料の処方と働き、燃料の傾向について話を進めて参りましたがいかがでしたか。皆様におかれましては、グロー燃料を正しくご理解いただきまして、より一層安全に、楽しく、エンジンラジコンをお楽しみいただければ誠に幸いです。
(C)O.S.ENGINES.Mfg.,Co.Ltd. All Rights Reserved.